夏は暑くて常に汗ダラダラ。
汗ジミが気になるからグレーや色の薄いシャツは着られないし、汗臭くないか常に気になる。
朝どれだけ頑張って化粧しても、通勤で10分も歩けば汗だく。
汗ジミが気になって、電車の吊り革なんか握れない。
本当に効果のある制汗剤を知りたい…。
この記事では、こんなお悩みに答えます。
このブログでは…
一年中汗かきで悩まされている筆者が、実際に試した制汗剤のメリット・デメリットと、本当に効果のあった制汗剤を紹介します。
汗をかく理由と、汗かきのメリット・デメリット
なぜ人は汗をかくのか
私達はどうして汗をかくのでしょうか。
ポカリスエットでおなじみの大塚製薬さんのHPによると、以下のように記載されています。
汗には「体温を一定に保つ」という大事な役割があります。体温が上がると汗が出るのは、汗が蒸発するときに身体の表面の熱を奪って、身体を冷やしてくれるからです。夏に道路に打ち水をすると涼しく感じるのと同じです。
このように、汗が体温を一定に保ってくれているおかげで、私たちの身体は正常に機能することができ、健康に保たれているのです。
https://pocarisweat.jp/hydration/sweat-role/
汗をかくことで体の熱を逃して、体温を一定に保っているんですね。
では、汗をかくことによるメリットって何なのでしょうか?
汗をかくメリット
熱中症や夏バテに強くなる
先ほど、汗をかくことで体温を一定に保っている、というお話をしましたね。
人間は恒温動物なので、汗をかくことで体から発生した余分な熱を放出して、体温を一定に保っています。もし汗をかかないと、体から熱を逃がすことができず、熱が体内に溜まって熱中症になってしまうわけです。
汗をかきたくないあまりに、365日涼しい部屋で生活を続けるとどうなるでしょうか。
汗をかきにくくなってしまい、この体温を調節するための機能を失うことにつながってしまいます。
体内の毒素、老廃物を排出できる
汗をかくことで、体内の老廃物を排出し、デトックスできる…というのが、実は間違いだった、と言うのはご存知ですか。汗の成分を分析しても、ほんのちょっとしか毒素や老廃物は含まれていなかったことが、最新の研究で明らかになっています。
サウナもホットヨガも意味ねーじゃん。ブックオフなのに本ねーじゃん。って感じですが、では汗をかくことがデトックスと無関係だったのかというと、そうでもありません。
人間は、主に肝臓や腎臓で必要な成分と不要な成分を分け、不要と判断した成分を尿や便として体外へ排出します。汗をかき、水分補給をして新しい水分を体内に取り入れることで、この排出機能を助けることにつながり、デトックスになるのです。
ストレス軽減につながる
適度な運動をして汗をかくことで、自律神経が整い、ストレスの軽減に繋がります。
わたしたちの意思とは関係なく、体内では「交感神経」と「副交感神経」が24時間働き続けています。緊張時・興奮時に働くのが交感神経で、リラックスしているときに働くのが副交感神経です。どちらが良い・悪いではなく、両方がバランス良く働いている状態がベストな状態と言えます。
ですが、精神的なストレスや、不規則な生活習慣によって自律神経が乱れてしまうと、自律神経失調症のような病気を発症してしまうわけです。
そこで、自律神経を整えるための方法の一つとして、運動が挙げられています。軽く汗をかく程度の適度な運動をすると、興奮状態となり交感神経が活発になります。そして運動後は次第に副交感神経が優位になり、自律神経が整うことでストレス軽減に繋がります。
汗かきのデメリット
汗をかくことのメリットは理解できましたが、デメリットなんて書ききれないほどありますよね。
ということで、汗かきが思う、汗をかくことのデメリットも上げてみました。
汗ジミが気になる
ダラダラと滝のように大量の汗が吹き出してくるのが汗かきの辛いところではないでしょうか。
脇や背中、太ももの裏などは特にひどく、服の色が変わるほど汗をかきます。
そのため、汗ジミが目立ちやすい、グレーや淡い色の服、リネン素材の服は着られません。
大量かつ強烈な汗により、すぐに襟や脇部分が黄ばんでしまうため、白シャツも避けがちになってしまいます。結局黒や紺などの濃い色の服が多くなり、周囲からは暑苦しい、変わり映えない、なんて言われてしまうことも多いのではないでしょうか。
ニオイが気になる
少量であれば、汗はすぐ乾くためニオイは気にならないと思います。
ですが汗かきは、なかなか汗が引かないのでジメジメした状態が続きます。
冬の暖房の中でかく汗なんかはさらに最悪です。汗をかいてジメジメしている上に、厚着のため乾きにくい。そうすると雑菌が繁殖してニオイの原因になってしまいます。
化粧が落ちる
汗かきの女性の多くが抱える悩みは、化粧崩れはないでしょうか。
顔から汗をかくことで、せっかくの化粧が一瞬でドロドロになってしまったり、ハンカチで拭っているうちにすっぴんになっていたり。
メイク道具は、肌への優しさや仕上がりの好みで選ぶよりも、第一に「崩れにくさ重視」になるため、肌への負担が重いものが多くなってしまったり、マットよりの仕上がりになってしまいます。
前髪も、どれだけ時間をかけて整えたって、汗をかけばベタベタのぺちゃんこになってしまいます。
実際に試してみた制汗グッズ7選
①制汗スプレー
最も手軽で、多くの人がまずはじめに挑戦するのが、制汗スプレーではないでしょうか。
わたしも、汗が気になり出した小学校から大学生までずっと使用していました。
メリット
- 安い
- 手軽
- 香りが選べる
制汗スプレーの魅力は、なんといってもその安さと手軽さではないでしょうか。
500円前後から購入でき、脇にスプレーするだけです。
各種メーカーが様々な香りの商品を出しているので、お気に入りを見つけるのも楽しいですね。
デメリット
- 汗を止める効果はイマイチ
- 効果が持続しない
- インナーが汚れる
安くて手軽な一方で、わたしは制汗スプレーで汗を止めることはできませんでした。
軽く汗をかく程度の方なら、これで十分なのかもしれませんが、汗かきさんにとっては気休め程度にしかならないかなという印象です。
また、一度汗をかくと塗り直しが必要になるため、一日に何回もスプレーしないといけません。
スプレー缶を持ち歩くのも荷物になりますし、「シューーー」というスプレーの音や香りなどが目立つため、塗り直す場所にも気を使います。
スプレーが付着した脇がインナーに触れて、インナーの脇部分が汚れてしまうのも、地味なマイナスポイントでした。
当時のわたしのインナーの脇部分は、汗とスプレーが混ざりあい、白くカピカピになっていました。
おすすめの制汗スプレー
そんな中でも、比較的効果があったと思うのが、こちらの製品です。
レセナはニオイに効果抜群です。汗は止まりませんが、どれだけ汗をかいても嫌なニオイが気になりにくいと感じました。
ただ、店舗ではあまり売られていないため、購入する際はAmazonや楽天などのネット経由で購入しなければなりません。ユニリーバさん、どうか製造終了にしないで…!
②汗ふきシート
こちらは汗を止める、というよりは汗でベトベトの体をリセットするために使用します。
制汗剤ではありませんが、汗かきさんには欠かせない必需品ですよね。
メリット
- 安い
- 手軽
- 使い心地、香りが選べる
こちらも200円前後から購入できるため、手軽に挑戦しやすいです。
拭いたあとの肌をさらっとさせてくれるもの、ひんやりとした使い心地のもの、時間の経過で香りが変わるものなど、さまざまな製品があります。
デメリット
- 汗を止める効果はない
- 拭き取ることで朝に塗った制汗剤が落ちてしまう
- 拭くときにクルクルと丸まってストレスになる
こちらは製品名のごとく、汗を拭くシートであるため、汗を止める効果はありません。
更に、こちらを使うことで、朝に塗った制汗剤や日焼け止めを落とすことになってしまいます。
また、大容量で安い製品を購入すると、シート一枚が薄く、拭く際にクルクルと丸まってしまいます。
スムーズに汗を拭けないというのは意外とストレスになります。
このストレスに悩まされたくない方は、多少高くても、厚手のシートを購入することをおすすめします。
おすすめの汗拭きシート
私のおすすめの汗拭きシートはこちらの製品です。
厚手の大判シートのため、1枚で全身ふける汗拭きシートです。
冷シートの名の通り、触るとひんやりしており、体を拭いたあともひんやり感が持続します。
きつすぎない香りがほどよく続くのもお気に入りポイントです。
もも石鹸の香りがおすすめです。
③デオナチュレ(ソフトストーン)
こちらは直塗りタイプの制汗剤です。
化粧品サイトで殿堂入りしているのをよく見かけるので、購入して試してみました。
メリット
- ニオイに効果あり
- 小さいので持ち運びしやすい
- 塗り直ししやすい
こちらはスティックのりのように、くり出して使います。
ニオイを抑える効果は高く、これを塗った日は汗の嫌なニオイは気になりませんでした。
また、サイズも小さいので持ち運びしやすく、こまめな塗り直しができます。
無臭で直塗りタイプなので、スプレーのようにニオイや音を気にせずに塗り直すことができる点も良かったです。
デメリット
- 汗を止める効果はイマイチ
- インナーが白くなってしまう
- コスパが悪い
こちらに関しても、汗を止める効果は全く感じられませんでした。軽めの汗かきさんには効果があるのかもしれませんが、わたしほどの大汗かきには効果なしでした。
塗ったあとは少しペタペタするので乾くまで待つ必要があります。
スプレーと同様に、こちらもインナーの脇部分がカピカピになってしまうのも気になりました。
また、約1000円という価格で、すぐに使い切ってしまうため、少々コスパが悪いと感じました。
デオナチュレさんの商品では、「薬用足指さらさらクリーム」を激推したいので、別の機会で詳しくお話させてください。
④あせワキパット
こちらは衣類の内側に貼って、汗を吸い取ることで、汗ジミや黄ばみを防いでくれる商品です。
メリット
- 少量の汗なら目立たない
- インナーが制汗剤や汗染みで汚れることがない
あせワキパットは物理的に汗を吸い取ってくれるので、少量の汗であればワキ汗を気にせずに電車の吊り革を掴むことができます。
また、衣類に直接汗がつかないため、黄ばみで服が汚れる心配もありません。
デメリット
- 袖口から見えてしまったり、剥がれ落ちる危険性がある
- シワなく貼り付けるのが難しい
- たくさん汗をかくと、ドーナツ状の汗ジミができる
半袖のように袖の短い服や、袖の広い服を着ると、袖口からあせワキパットが見えてしまうことがあります。
また、動いて擦れたり、大汗をかいてしまうと粘着力が弱まって、袖口からポロッと落ちてくる危険性があります。わたし自身、大衆の面前で落とした経験があり、それ以来トラウマになって使用を断念してしまいました。
しっかりと衣類を伸ばし、シワが寄らないように貼れるようになるにはコツが要ります。
慣れないうちはうまく貼れず、脇部分に不自然にシワが寄って、つけていることがバレバレになってしまいます。
更に最悪なのは、汗をかきすぎて、あせワキパットの周りにドーナツ状の汗じみができてしまうことです。私くらいの大汗かきだと、夏はワキ汗ドーナツが頻繁に出現して何度も恥ずかしい思いをしました。
⑤汗止め帯
舞妓さんはかなりしっかりとした化粧をしているのに、汗一つかかず、涼しい顔で京都の街を歩いている印象はありませんか?
こちらの汗止め帯は、そんな舞妓さんの高帯をヒントに作られた商品です。
帯を胸の高い位置で結ぶことで、顔からの発汗を抑制する方法は「芸者の高帯」として知られています。こちらを応用して、脇の下に巻きつけてツボを刺激することで、巻きつけた部分より上の発汗を抑えます。
メリット
- 手軽
- 脇だけではなく顔の汗も抑えられる
脇の下に巻きつけてマジックテープで止めるだけなので、非常に手軽に使うことができます。
シリコン状の突起がいくつかついており、脇付近のツボを刺激して汗を止める効果を高められるようです。
効果があれば、ワキだけではなく顔の汗も抑えられますので、化粧崩れの心配も不要になります。
デメリット
- 汗を止める効果はイマイチ
- 苦しい
- かぶれて痒くなる
こちらに関しても、汗を止める効果は全く感じられませんでした。
次第に苦しくなってきて、実際に着けていられたのは数時間程度。
さらに、帯部分がかぶれて痒くなってしまいました。
2500円くらいしただけに、こちらはちょっと残念な結果でした。舞妓さんはこんなに苦しい思いをしながら、それを隠してあんなに優雅な美しさを振りまいているなんて、ただただ尊敬です。
⑥プロスパス
こちらは、多汗症の治療薬プロバンサインのジェネリック医薬品です。
結果を先にお伝えすると、非常に効果はあったのですが、副作用もすごく、また精神的な汗には効果なしだったため、現在は使用していません。
メリット
- 汗を止める効果は◎
- ワキ汗だけではなく全身の汗に効果あり
- 錠剤を飲むだけなので手軽
こちらは確実に汗を止める効果がありました。
1錠〜の使用でしたが、私は半分でも十分に効果があったため、砕いて半量ずつ服用していました。
錠剤も非常に小さいサイズのため、苦手な方も比較的服用しやすいかと思います。
服用すると、1時間ほどで効果が出始め、全身の汗が止まります。
夏でもほとんど汗をかかず、日中をサラッと過ごせた感動は今でも忘れられません。
効果が持続するのは4〜5時間程度なので、わたしは朝・昼に飲んで仕事中の汗を止めていました。
汗をかきませんので、ニオイも気になりませんでした。
デメリット
- 口がカラカラになり喉が渇く
- 精神的な汗には効果なし
薬の注意書きにもありますが、こちらを服用すると、副作用として口がカラカラになります。
喉が渇くのですが、水を飲んでも口の乾きは収まりません。
汗がピタッと止まった効果の威力と、この激しい副作用に慣れることができず、私は毎日の使用を断念しました。真夏のデートなど、ここぞ、というときに服用するのが良いかもしれません。
また、こちらは精神的な発汗には効果ありませんでした。
服用していても、人前に立つと緊張でダラダラと汗をかきます。
精神的な発汗以外でしたら、汗を止める効果は確実にありましたので、汗かきで悩んでいる方は試して見る価値ありです。
⑦パースピレックス
今回の記事は、このパースピレックスをおすすめしたくて書いたと言っても過言ではないほど、お気に入りの商品になります。
いろいろな商品を試してきましたが、本当に効果があって、今でも使い続けている商品がこちらになります。こちらはワキに直接塗る、ロールオンタイプです。
こちらの記事で詳しく説明しています。
メリット
- 汗を止める効果は◎
- ニオイに効果あり
- 1週間に1〜2回の使用で効果が持続
- コスパが良い
汗を止める効果は確実にありました。
精神的な汗も、じんわりかく程度で今までで一番気にならないレベルまで抑えてくれます。
効果が持続している間は、ニオイも全く気になりません。
使用方法は1週間に1〜2回、入浴後のきれいな状態の脇に塗布するだけです。
蓋を開けると球状のローラーが付いていて、コロコロと脇に塗布して使用します。
朝の忙しい時間に塗布する必要はなく、3〜4日に1回の頻度で済むので非常に楽です。
価格は約2500円ですが、私は週に2回の使用で、半年以上もっていますのでコスパも非常に良いです。
ワキ汗に悩んでいる人がいたら、騙されたと思って一度使ってみてほしいです。
デメリット
- 塗ってから乾くのが遅い
- 肌がかゆくなる場合がある
無臭ですが、やや液体のりのような香りがします。
液はサラッとしていますが、乾くまでは少し待つ必要があります。
ですが、使用するのは夜ですので、こちらを塗布したあとにスキンケアをしたり、髪を乾かしていれば、自然と乾きますので大きな問題はないかと思います。
注意点としては、肌が痒くなる場合があるということです。
こちらはオリジナルタイプの青いボトルと、敏感肌用の黄緑のボトルがあります。
わたしは比較的肌が強いほうですが、海外製ということもありビビって敏感肌用から使い始めました。結果として、かぶれたり痒くなったりすることもなく、効果も十分なので、そのまま敏感肌用を使用しています。
ただ、ワキ毛を剃った後に塗布すると、少し痒みが出ました。
日焼けや脱毛、剃毛などをして肌が敏感になっているときは、使用する日をずらすなどしたほうが良いかもしれません。
まとめ 本当に効果のあった制汗剤
いかがだったでしょうか。
今回は7つの方法を紹介しましたが、本当に効果があってオススメしたいのは以下の商品です。
おすすめランキング | 汗を止める効果 | ニオイを抑える効果 | 主な副作用 | |
1 | パースピレックス | ◎ | ◎ | ー |
2 | デオナチュレ | ✕ | ◯ | ー |
2 | レセナ | ✕ | ◯ | ー |
3 | プロスパス | ◎ | ◎ | あり |
今回の記事が、少しでも汗かきで悩む方の参考になれば嬉しいです。
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